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ねえ、先生 20
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「……えっ、…そ、それが…出てけって言ってた理由なの?」
「そうだよ。…大人なんてそんな事普通に考えるんだから、怖いんだぞ。お前を傷つけたくなかったから、出てけって言ったのに。いつもいつもお前は、俺の気なんて知らずに近づいてくるわ、触ってくるわで大変だったんだぞ。……アホ」
先生から聞くとは思わなかった言葉に、僕は嬉しくなって、口角を上げて笑った。
そして、先生の腰に両腕を回して抱きしめた。
「……先生好き…」
「秋山。話を聞いていたか」
先生は僕のことを剥がそうと、力を込めて僕の肩を押す。だけど、僕は抱きしめる力を強めて、離れないように踏ん張る。
「ちゃんと聞いてたよ」
「俺、言ったよな。…ベットのある部屋に二人きりでいたら理性壊れるかもしれないから出てけって言ってたって」
「うん…」
先生の身体に僕は顔を押し付けて、えへへと笑う。
「秋山。大人が本気出したらやばいって知ってるか」
「……ねえ、先生。…好き」
「もう分かったから離れろ」
「嫌だ……」
先生は離れようとしない僕に諦めて、抱きしめられ続けてくれた。
でも、先生から抱き締め返してくれることはなかった。ギュッと強く抱きしめて、僕はボソボソと口を開く。
「先生も抱きしめてよ」
「断る」
「なんで?」
「理性」
「…意味わかんない」
僕は先生の答えにブスッとする。すると、先生は一瞬だけ抱き締め返してくれると、一気に僕を引き離した。
「もう終わりだ」
「ケチ」
「仕事してくる。……秋山、お前は病人という体でここにいるんだからベットで横になってこい」
「……はーい」
僕は渋々、先生の言うことを聞き、ベットの方へ行くと中に入った。
ベットからは先生の姿は少ししか見えない。僕は、見れるか見れないかの所にいて、もどかしい気持ちを持ちながらベットで横になった。
……でも、少し時間が経つとやっぱり横になるだけじゃつまらなくなった。
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