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白雪と呼ばれている俺の好きな人 18
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なんで!…こんなに可愛いんだろう……。
「……そのベッド、シングルだから狭いよ?」
だけど、素直に琥珀に中に入るよう言われたことが素直に喜べない俺は、少し反論を混じえた事を言う。
「そんなのいいから、…早く」
琥珀は小さな声で言いながら、俺のパジャマをぐいと引っ張る。
「…はいはい」
琥珀の可愛い仕草に悶えながらも顔をあげると、俺は琥珀に言われた通りに、琥珀を寝ているベッドの中に入っていった。
琥珀は俺がベッドに入ってすぐにピタッとひっつくと、幸せそうに小さく笑った。
「ほら、これで…もう温かいだろ」
そう言いながら琥珀はウトウトし始めた。俺はそんな琥珀の背中をゆっくり撫でる。
「……本当だ、温かいね」
「……………」
琥珀の返事を待っていたけれど、いつまで経っても返事がなかった。まさかと思って少し身体をずらして琥珀の顔を見る。
琥珀はもう既に目を閉じて、すうすうと寝息を立てて眠っていた。
「ははっ……もう寝てるし」
ゆっくりと髪の毛に触れ、琥珀の顔をまた見て俺は口角をあげた。
本当に…。俺が優しくて良かったと思いなよ、琥珀。普通の男なら、好きな人にベッドに入ってなんて言われたら襲ってるからね?
こんな事言ったら、怒られるから起きてる時は言わないけど…。
「おやすみ、俺の白雪姫」
琥珀は目を開くことはなく、寝息を立てたまま動かない。
そんな琥珀の小さな身体を俺は抱きしめる。
琥珀は寝ている時も本当に綺麗で、本物の白雪姫みたいだ。
────end
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