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壁に手?
何をされるのか想像もつかなくて戸惑っていと、晩里を囲む空気がスッと冷えた。
「聞こえませんでしたか」
急激に低下した温度に戸惑っていると、向かい合ったまま左肩をガシッと掴まれ、掃除機の吸い口を左耳に押し付けられた。
「よく聞こえるようにしてあげましょうか?」
カチッ。ヒューン。
一瞬だけスイッチを入れられて身体がビクっと震える。
ひいっ!!
業務用の掃除機なんかで耳を吸われたら脳の中身が全部出てきてしまいそうだ。
ついさっき身をもってその強力な吸引力を体感したのだから間違いない。
急いで言われた通りにすると背中に掃除機をかけられた。
背中にはお菓子のカスはついてないからザッと簡単に吸われて前に向かされた。
力が抜けきっている身体は晩里の細い腕でも易々と引っくり返される。
あー、恐かった~。
まさか、自分ごとお菓子のカスを吸い取るなんて考えもしなかったからまだ心臓がバクバクいっている。
唸りを立てる大きな掃除機も恐いけど、それを操っている晩里がその何倍も何十倍も恐い。
「前を吸いますよ」
胸元で取り上げられたポテトチップスの破片でパジャマの前面は斑模様になっている。
「動かないでくださいよ」
ビュオーッ。
顔の前にある空気が丸い筒に吸い込まれるのを感じて、慌てて両手で顔を防御した。
「手が邪魔です」
面倒くさそうに両手を退けると、晩里はパジャマの裾を掴んで襟元から下へ向かってノズルを滑らせた。
ビューっと吸われてシワを伸ばされたパジャマとは対照的に、全て吸い終わる頃には俺の精神はヨレヨレになっていた。
やっと終わりだと思ったら、晩里の視線がポケットに止まった。
「ここもですよ」
「そんなところもやるの?」
「当然でしょう」
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