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⑦
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「今日も学校休んでしまった…」
二日連続休んでしまった。
僕は一人暮らしだから
学校行きなさいとも親に言われないので
どうしてもなまけてしまう。
生徒会室であった事をふと思い出してしまう。
「僕、なんであんな恥ずかしい、こと///」
やっぱり、馬鹿にされてたのかなぁ…
憧れてる人に求められて、嬉しかったのに。
僕は同性愛者ではない。
だけど、わからない。
今はわからない、会長に憧れているのか
それ以上の気持ちがあるのか。
そういえば、あの後
お尻に入れたまま帰ってきて
取り出したのだけど、どうすればいいだろう。
会長に返さなければいけないけれど
話したくない。
「あぁ!考えるのやめた!」
グチグチ考えるのはやめよう。
服を着替えて僕は本屋へと向かった。
本屋に着くと、早速 勉強のための資料を探す。
すると、見覚えのある男に声をかけられた。
「あれ?松木じゃね?」
うそ、だ。
あの時、中学時代ぼくを散々いじめてた____野島だ。
「中学の時と変わんねぇーなw
地味で取り柄は、真面目なだけなとことかww」
「……ぁ」
はやく、逃げなきゃ
なのにまた身体が動かない。
「翔くぅーん、お金ちょうだいよ?
ね?言う事聞いてくれるよね?」
「本屋じゃあれだから、違うとこ行こう、ね?」
「……な、やめて、くださッ」
「おい、やめろよ。」
あの日のように後ろから声が聞こえる。
「は?誰だよお前」
振り返るとそこには会長の姿があった。
「そんなことはどうでもいい、お前見苦しいぞ。
人から金巻き上げるなんて。」
「お前に関係ないだろッ」
野島が会長に殴りかかろうとした瞬間、
そいつの拳を会長は握りつぶした。
「い、いてててッ!?」
「次は無いからな、覚悟しろ。」
「チッ、んだよ!やめたやめた!降参する!」
野島は本屋から逃げるように走り出た。
「……か、会長。」
会長はそのまま何も言わずにレジに進むと
「ご迷惑をかけてすいませんでした。」
と、店員さんとお客さんに謝った。
すると、僕の手を引いて店を出た。
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