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小川 理央
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『辛いのか?よし、俺が運んでやる』
『けど、僕男だよ?』
『あぁ?男がなんだよ、性別なんて体の不調には関係ないだろ?』
懐かしい思い出だ。僕が山口くんを好きになったきっかけ。
その時からまったく変わってない、山口くんは。
優しくて、男前で、それでいてものすごく可愛い。
「あぁ、やっと付き合えた」
嬉しくて嬉しくてしょうがない。
僕がエスコートしてあげたいなぁ
喜ばせてあげたい、もっと笑顔にして
あ、あと可愛いものとか買ってあげたら喜ぶかな?
やっぱり男の子っぽいもの?
と、取り敢えずデートしたいかなぁ
「えへへ、えへへへ」
「あれぇー?理央ちゃんどうしたのっ?」
「えっ?あ、ううん!ちょっと嬉しいことがあったんだ」
今日の放課後、一緒に買い物誘ってみようかなぁ
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