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45 知念side
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うそ...なんで...?
なんでよ、涼介.....。
僕がなんで圭人の家に行くことになったかと言うと、
圭人が僕達の家に時計を忘れていったから。
道に迷ってかなり時間をかけて圭人の家に着いた。
何回もチャイムを鳴らしてるけど全く出てくれなくて。
でも、明かりは付いてるんだよね。
居留守か?と思い、軽い気持ちで玄関に入った。
「 圭人〜?涼介〜? いないの〜?? 」
下を見ると、涼介の靴も、恐らく圭人の靴もあって。
恐る恐る玄関を上がる。
「 おじゃましま〜....」
「 ん、あぁ、ぅああッ! 」
.....え?
涼介。これは涼介の声だよ...。
「 ねぇ、俺のこと、好き...? 」
うそ、圭人...。
部屋を覗くと、そこには体を重ねた二人がいた。
期待してた。涼介は、僕のことが好きだって言ってくれるって。
....なのに。
「 好き!好きだからぁ...っ! 」
目の前が真っ暗になった気がした。
僕のこと、好きって...愛してるって言ってくれてたのは
全部、全部嘘だったの.....?
無意識に圭人の時計を落としてて、
二人が僕の存在に気づいた。
最後の最後までソファから覗くのは涼介じゃありませんように、僕の聞き間違いでありますように、って
願ってたよ、涼介.....。
でも、圭人の下でソファから覗いたのは、
僕が、ずっとずっと好きで。大好きな涼介の顔だった。
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