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地獄のテストも終わり平和な日々を過ごせる
そう思っていた…
「一体どうしたらこんな点数が取れるんだ!
俺の気遣いを無駄にしやがって。ほぼ全部が赤点ってどういうつもりなんだ!!大体なあ……「まあまあ、…落ち着けって!」」
遡る事数時間前。
テスト返しをされ返ってきたテスト用紙は見事に真っ赤
国語だけがギリギリセーフといった感じだ
そして最悪な事に数学なんて一番点数が悪かったのだ…
返される時のあの目だけが笑っていない笑顔。
恐ろしすぎて手が震えた
「今回赤点だった奴は期末で赤点取ったら今学期は覚悟しとけよー」
なんて仕舞には俺の方を見ながら恐喝まがいな事を言ってくる
勉強…はしたとは言えない。
だって、相談とか受けたしなんかもうそれで頭使ってやる気なんて出なかったし…
どうしよう。とか考えてたら先生から
『今日お前の家に俊が迎えに行くから大人しく待ってろよ』
って俺の携帯に入ってくるし、なかなかのお怒りのご様子で…
俺がそれを蓮に話してもアイツは
「それはお前の自業自得だろ」
て俺を突き離すし。俺の未来はもう見えない…
トボトボ歩いて帰り家の中で待つ
俺の周りにはきっととんでもないオーラが漂っているだろう
ピンポーンと俺を迎えに来た音が耳を襲う
動かしたくない足を無理矢理に動かし鞄を持って外に出た
俺を見るその視線は哀れみで溢れていた
「陽くん、何やらかしたの?
アイツ凄い怒ってたけど」
「…………テストでほぼ赤点だったんです
しかも、数学が最下位」
「…………あー、なるほど…」
「俺…、どうなっちゃうんですかね…」
窓に凭れかかり俺は誰かに生気を取られたかのように力を無くしていった
少し前の俺は先生に会えたらめちゃくちゃ嬉しがっていたのに
今の俺はこの世で一番会いたくない人が先生に変わっていってしまった
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