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「おい!!!やるじゃん!!」
口に手を当てて驚くそんな反応を目の前に秋人はなんだか照れ臭そうに頭を掻いていた
「次はデートとか誘ってみようと思うんだ!」
「うんうん!!良いと思うん!」
友達が幸せだと俺も幸せだし嬉しい気持ちで一杯だ
そんな気持ちの中、大切な事を聞くのを忘れていた
「先生にどんな用事?」
別に深い意味はなく担に興味本意で聞いてみただけだ
「ちょっとね。でも、直ぐに陽にも話すから!」
この言葉できっと蓮の事かななんて思った
だから、俺は1回頷いて返事をする
「じゃあ行ってくるね!」
「ああ!また明日」
ガラリと静まり返った空気に俺も帰ろうと立ち上がる
先生の話を少しでもすればあんな鬼みたいな先生でも会いたくなる
こんな事を思う度に好きなんだなと実感させられる
「あ、そうだ…」
俺は携帯を開いて1人の人物に連絡を取る
『お久しぶりです!突然なんですけど料理教えてくれませんか!』
不摂生な先生の為に料理が上手くなりたいと考えていた事をふと思い出して料理上手な桐島にメッセージを送る
『久しぶり!良いよー。じゃあ今から学校に行くから待ってて!』
早過ぎる返事は暇なのかと思ってしまう
でも、優しくて本当に先生の友達なのかと疑ってしまう程だ
俺は靴を履いて校門で桐島さんの迎えを待った
今頃何を話してるんだろうか
先生は秋人の恋を応援してくれるのだろうか
なんて。話してるかどうかも分からない内容を頭に浮かべながら勝手にソワソワしていた
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