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俺は今とてつもなく困った状況にある。
遡る事10分前。
俺は蓮の元に行ってお弁当を広げる
すると、「陽ー!!!」と元気な声が俺に近づく
蓮と会わせたくない奴ナンバーワンの秋人だ。
「え、どうした?」
突然来た秋人に焦りながら尋ねる
「忘れたのかよ!一緒に食べよって言ったじゃん!」
それを聞けば俺を睨んでくる蓮。視線が痛くてとても見られたもんじゃない
「あ、そう…だったっけ?」
「そうだよ!酷いなー」
本当に思っているのかイマイチ分からないが空いている椅子を持って来て、俺たちは三角形の形になって座る
黙々と食べる蓮に、ずっと喋っている秋人。
あ〜、帰りたい…
これどうしたら良いんだろう
……とりあえず、自己紹介かな
「えっと!こっちが大垣 蓮で、こっちが久田 秋人!
な、仲良くしろよ!」
互いの顔を見て言うのだが、蓮はする気もないと言いたげな表情だ
…まあ、分かってはいたけど……
秋人はと言うと、手を前に出して握手を求めている
「よろしくな!蓮!」
蓮に握手求めるとか常人じゃないな…
人懐っこいと言えば人懐っこいかど、蓮は嫌だろうな〜
一向に差し出された手を握ろうとしない蓮に俺は小声で名前を呼ぶ
「………チッ。」
舌打ちしながら仕方なく手を握る姿を見れば一安心する
「て言うか、朝から思ってたけど何で上まで締めてんの?」
握手を解いた秋人は俺の首元を見てそう告げた
周りを見ても第一まで締めている人はそういない
「苦しいだろ、外したら?」
俺のネクタイに手を伸ばし解こうとする秋人の手を思わず掴む。
あれを見られるとマズイ…
掴んだ事に秋人も蓮も驚いていた
しかし、蓮は理由が分かったのかニヤニヤしている
優しい一面もあるが本質は先生と同じで人をからかうのが趣味の様な奴だ
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