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そして、待ちに待った当日。
何を着ようか服を取り出して考えたが、どれもアレが見える
仕方ないからそこには絆創膏を貼る事にした
約束の10分前、携帯の画面が光る
そこには『先生』と映し出されていた
着信ボタンを押し電話に出る
『起きてるかー』
一日振りに聞く先生の声は昨日も聞いたのにやっぱり俺にどこか安心感を与える
「起きてますよ!」
おはよう。から始まる電話じゃないのが俺の緊張をほぐしていく
『準備は?』
「出来てます!」
『なら、駐車場に来い』
俺が返事をすると直ぐに切れてしまった電話。
玄関に行き靴を履いて家を出る
俺はマンションの三階からエレベーターで駐車場へと向かった
俺の姿が見えたのかクラクションが鳴る
音がする方へ顔を向ければそこには俺が会いたかった人が乗っていた
「おはよう」
助手席のドアを開ければ優しい笑顔で出迎えてくれる先生
「おはようございます」
朝の挨拶がこんなに幸せなんて初めての感覚だ
「じゃあ、行くか」
「どこに行くんですか?」
車に乗り込みシートベルトをしながら問い掛ける
「行きたい場所あるか?」
「んー、お任せ…とかありですか?」
行きたい所なんて考えもしていなかった俺はそう返した
「なんか、そんな気がした。」
笑い声が聞こえ俺も吊られて笑う
車の中にはBGMと俺たちの笑い声が響いていた。
目的地に着くまで俺たちは他愛もない会話を繰り広げていた
「あー、そう言えばもう直ぐテストだぞ」
「えっ!?」
…完璧に忘れていた
楽しい事ばっかりが頭の中を占領していてすっかり記憶から飛んでいた
「……何で今言うんですか…」
溜息が俺を包み込む
「恋人である前に俺は教師だからな〜
生徒の成績は大事」
一気にどん底に落ちてしまった俺のテンションに隣では鼻歌交じりで安全運転をしている人。
なんだかイラっときた俺は勝手にBGMを変えてやった。
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