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・・・・・
あー、驚いた。
あなたって、どうしてこんなに堂々としてるんだろう。
もじもじしてた自分がバカみたいだ。
おかげで、なんだかふっきれちゃった。
男子たるもの、ああでなくては。
よーし……。
「えいっ!」
僕は一声叫んで気合いを入れると、結ばれた帯をクルクルほどいて床に落とした。
潔く全裸になると、白いタオルを腰に巻く。
*****
王子様がこうして準備を整える頃には、大佐はすでに浴室のチェックを終えてシャワーの湯を温めていた。
「おまたせ、ソウゲツ」
「こっちにおいで」
大佐が笑顔で手招きしてくれたので、少年は素直にそれに従った。
マーブルのバスチェアに腰をかけると、目の前の鏡に小さな我が身が映しだされた。
色白。なで肩。ちょっと痩せぎみ……。
それは筋骨隆々たる大佐の姿と比べると、なんとも頼りなく感じてしまう。
「ねえ、ソウゲツ」
「うん」
「僕も大人になったら、あなたみたいに大きくなれる?」
子供ならではの可愛い質問に、大佐はきゅっと目を細めると「そうだなあ」と少し考えるような素振りをみせた。
小さな背中にお湯を流すと、石鹸を泡立てたスポンジで肩から丁寧に洗っていく。
「とりあえず、今よりだいぶ背が伸びているよ」
「わ、本当?」
「本当だとも。よく食べるし、よく遊ぶし。未来の君は勉強もサッカーもがんばっている」
「ふぅん……! そうなんだっ」
それを聞いた王子様は嬉しそうに目を輝かせた。
どうやら自分は将来、大佐みたいな立派な大人になっているようだ。
「ふふ......だけど変わらない」
「え?」
「君は、ちっとも変わってない」
「どういうこと……?」
大佐はニヤリといたずらっぽく口角を上げると、王子の右腕を持ち上げて、おへその周りをクルリと撫でた。
とたんに王子は「きゃっ」とその身をのけ反らせる。
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