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――こうして可哀想なリオ王子は、新年そうそう大佐の餌食となってしまいました。
その食べっぷりときたら、食欲全開。まさに「待て」を聞けない大型犬そのものであります。
リオ王子は寒さと恥ずかしさからブルブルと身震いしていましたが、はしたないことに途中からだんだん気持ちがノッてきてしまいました。
「アッ、あッ、アんッ......! 『ヒメハジメ』って、すごぉーいッ!」
あれよあれよと、くんずほぐれつをはじめる二人を見ていたお空の雪たちが、クスクスと楽しそうに笑っています。
「ほーら見て。あそこに落ちたらダメよ。私達、すぐに溶けてなくなってしまうから」
――そして、元旦の日が落ちかけた頃。
身体の隅々まで「行事」を教えこまれたリオ王子は、嬉しそうに最後の喘ぎ声を上げると、ようやく腰を解放してもらえました。
精も根も尽き果てた身体はぐったりとしており、しばらくは起き上がることもできません。
うつろな意識で周りを見れば、さっきまで身に付けていた美しい着物や帯がハラハラと芝生に散らかっていて、その中心では全力投球を終えた大佐が仰向けに横たわり、気持ちよさそうに眠っているではありませんか。
王子様にとって、それは少し意外なことでした。
そういえばこの人、朝からずっと日本酒を飲んでいたっけな。
「もう......勝手な人なんだから」
やりたい放題食い散らかしてさ......。
王子様は着物の端を手繰り寄せて布にくるまると、しんしんと降り積もる雪から大佐を守るように、そっとその身を彼に重ねてあげました。
「んふ、リオ......」
すると少しくぐもった満足気な甘い声に、耳たぶをくすぐられました。そのままゆっくりと抱きついてきたかと思えば、またもやせっせと腰をこすりつけてきたではありませんか。
信じられません。
まだやるつもりでしょうか......?
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