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崩壊2
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「晴、俺が遅刻するから早く起きて」
「うん…ゲホゲホ」
「どうした?具合悪い?」
「ううん。平気」
僕は即座に否定し、飛び起きた。
昨日の表情がフラッシュバックして、怖くなってしまったから…
「顔青いから…今日は休め。な?」
「うん…」
お兄ちゃんは遅刻するとか言ってたのに、リビングに急いで、
僕のためにお粥を作ってくれた。
「フーフーしろよ?」
「ありがと…お兄ちゃん、あっ、遅刻しちゃうんじゃないの?」
「やべっ…じゃあいってきます」
「いってらっしゃい」
お兄ちゃんは僕の頭をなでて、
時計とにらめっこをしながら、車に走っていった。
昨日のお兄ちゃんは何だったんだろう。
今日のお兄ちゃんはいつものように優しくて。
このお粥だってお兄ちゃんの優しさが詰まっていた。
昨日のお兄ちゃんは『夢』だったのかな?
そうだよね。
『夢』だよね?
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