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おまけ 2 ゾンビ
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AM 02:30 in 第二音楽室
「ねえ、もし現実にゾンビがいたらどうする?」
「ウォーキングデッドみたいなことになっちまう」
「俺、そんなの絶対無理…!グロすぎ…」
「じゃあ藤は早々に食われて死んじまうね〜。俺はそんなの絶対ごめんだわ〜」
「俺はダリルみたいに勇ましい男になる!!」
「たしかに相沢くんは強そうです…」
「恭くんは絶対リックみたいな感じだよね!」
桐谷君はどんな世界ににいても、やっぱりリーダーらしい。
「じゃあ俺はカール役〜!」
「え〜、じゃあ俺グレンがいい」
「ミチルはグレンってタイプじゃねぇだろ!あんなにいい奴じゃねえ!」
「んまっ、失礼ね那智ちゃん」
「…グレンは藤だな」
「分かります!すごく優しいから!」
どうやら、みんながみんなウォーキングデッドを見ているらしい。
というか、最初はゾンビがいる世界になったらっていう話だったのに、役なんて決めちゃってるからまるで劇をするみたいだ。
ん〜…僕は、誰のタイプだろ。
「ミチルは…当てはまらねぇな」
「エイブラハムって感じでもないし…あ!性別違うけどキャロルだ!!」
「あー分かるわ。あのみんなの前での胡散臭い感じ」
「ちょっと那智ちゃん、さっきから反抗期なの?」
「篠宮は…ジュディス?」
「なっ!なんで僕だけ赤ちゃんなんですか…!」
「だってなんか弱そうだし」
「ぼ、僕だって戦えますよ!失礼な!」
そんなひ弱に見られていたなんて…。やっぱりこのガリガリな身体のせいなの?筋トレしようかな…。
「俺刀使ってみた〜い」
「使いこなせたら相当強いよね、刀。ミショーンやばいもん」
「俺はクロスボウ一筋…ダリルは男の憧れ…」
「俺はシンプルにショットガンかなぁ。あ、でも二丁ほしい」
「僕はまずナイフがほしいです」
「藤は武器使う前に食われてそうだな」
「だってゾンビなんか触れねぇよ!!ヌルヌルしてそうだし!!」
「魚触れない女子か」
そんなこと言ってたら死んじゃうよ、藤さん…。
一番戦闘力が高そうなのは相沢くんかなぁ。それか、桐谷くん。
ゲームでパターン慣れはしてるだろうから、二人の次は斉原くん。
高畑くんは…戦わずに逃げて回ってそうな気がする。
僕だって、もしも本当にそんな世界になったらみんなと一緒に闘いたい。平和なのが一番だけど。
よし、今日から毎日腹筋と腕立て伏せしよう。
ゾンビが現実世界に現れないことを祈りながらも、悠里は肉体強化を決意したのだった。
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ウォーキングデッドを見ていない方は分からないネタですいません…。
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