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悪夢〔2〕*
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人形のように”動”を失った犀利で端正な顔に手を添え、やわらかに湿った弾みある唇を親指の腹で軽く押し その右端に寄せる。
僅かに付着した兄の体液に、また一段と熱をもった中心部が重く質量を増した。
くっきりと陰影のついた妖艶な首筋に顔を埋め、顔の凹凸と首のそれとを合致させて 熱い息をもらしながら滑らせていく。
すぐに終わりを告げる厚い布がもどかしくて、
気づくと首もとまで目一杯服をめくりあげていた。
「兄さん……」
汚れを知らない清らかな体をじっくりと視姦し、その側面を、大きくひろげた手のひらで線を味わうように触れていく。体がピクリと反応し、白い肌がゆるやかに波打った。
その肌を、小さな突起に向かって慎重に舐めあげ、まだやわらかなそれをゆっくりと口に含む。
舌先でねっとりと撫で回せば、軟調だった小さな突起は徐々に芯を持ち、啄むように口を離すと熟れた林檎ように紅く染まった。
自分が兄を”変化”させているという事実に酷く興奮する。
つま先からぞわぞわと震えがあがって来るのを、薄く霧かかった脳内ではっきりと感じた。
そんな”変化”をもっと見たくて、何度も何度も、軽く肌を吸っては唇を離し、薄い小さな花びらを一枚ずつ丁寧に兄のカラダへと落としていく。
途端、その体が大きく動いた。
「な…、に………………………。
何… し、て……………。」
頭上から響く、聞こえるはずのない兄の声に
瞬時に全身が固まる。
気のせいであってくれ。
そう本能で願いながら、恐る恐る顔をあげた。
「お、前……… 。 お前 今、 …何してたんだ。」
戸惑いを含んだ弱々しい声が頭の中で反響する。
兄は、
” 絶望と嫌悪 ”
その二つが入り混じった様な、
そんな顔をしていた。
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