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転校して学校にも慣れてきたある日
「クラゲ」
「なんだよ」
「暇じゃね?」
「暇じゃねーよ」
授業中、
亮は先生が見てないことをいいことに、俺の髪を指に巻き付けて遊んできたり、俺のノートに下手くそなクラゲの絵を描いてきたり、小学生のようなだる絡みをしてきた。
「クラゲって兄弟とかいんの?」
「いるよ。姉と妹」
「ふーん」
「なんだよ、亮は?」
「……あー、うん」
いや、……自分から聞いてきたくせにその反応はなんだよ…。
「なんだよ、お前が聞いてきたんだから教えろよ」
「俺のことはいーよ。クラゲのこともっと知りたい」
亮は机に伏せて、顔だけ俺の方にむけて少し眠たいのか、トロンとした表情でそう言った。
こんくらい素直だと、なんだか少し、かわいい。
「……姉ちゃんは、今大学生だよ。ネイリストの資格取りたいらしくて、必死に勉強してる。」
こんな話きいて、楽しいのだろうか。そう思いながら亮を見れば、楽しそうに聞いてくれている。
「それから、妹は今中二。ちょうど反抗期って感じで、俺もずっと顔合わせてなくて…………」
ふと左を見ればすーっと眠り始めた亮。
寝てる……
よく見るとクマがあるし、疲れてんのかな……?
まぁいいや
とりあえず亮のノートに落書きし返して置いといた。
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