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03
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久しぶりに亮とのトーク画面を開いた。
弓弦とは真逆で、俺が亮からのメッセージを既読無視していた。
何を送るか悩みながら、彼女がいるんだからメッセージなんて迷惑かもしれない……なんてことを考えてしまう。
色々なことがありすぎて、なんて送ろうかものすごく悩む。
悩んだ挙句、'' 学校来て '' とだけ送った。
来てくれれば、いいけど…………
────────────────────────
(亮side)
頭がガンガンと痛くて、体が重いなと思ったら、朝香が抱きついて上に乗っかっていた。
朦朧とする視界の中携帯を手に取ると、クラゲからの新着メッセージがきていた。
'' 学校来て '' の一言だけ。
久しぶりのクラゲからのメッセージに胸がぎゅうっとなった。返したいのに今更かける言葉が見つからない。
クラゲ…………会いたい…………
誕生日の日から、最悪だ。
クラゲにきっと誤解されているのだろう。
なんで信じてくれないんだ。なんで話をしてくれないんだ。思うことはたくさんあるけど、すべては俺のけじめの問題だ。
でももう、俺はこの現状を変えることは出来ない。だからクラゲとまた楽しく過ごすこともできない。
出来るのは、ただ悲しく、虚しく、もう見えないお前の影を重ねて、朝香を抱くだけ──
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