アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編》愛しい君に永遠を⑤
-
***
「それでそれで?紫音ちゃんはプリンセスドレスにするの??マーメイドドレスにするの??それともAライン?
あ〜〜、でも足が細くて長いからミニドレスでもいいわね!!」
「お義母さん…、俺」
「やーね、美里(ミサト)さんって呼んでよ〜」
「み、美里さん……」
「「なんでおまえら(母さんたち)が結婚するみたいな雰囲気出してるんだ。」」
海堂さんとお義父さんが同時に言った。
「あはは!やめてよあなた〜!可愛い可愛い娘ができたんだからいいじゃない!私ずっと女の子が欲しいって言ってたでしょ?」
「美里さん、俺男です……」
「わかってるわよ!でもすっっごく可愛いんだもの!!!
ね?お願い!私のワガママ聞いて〜!紫音ちゃんのウエディングドレス姿見たいの!」
「でもっ…」
「あんたたちも見たいわよね?!」
美里さんが鋭い剣幕で男2人を睨むと、
2人ともコクコクと何度も頷いた。
どうやら海堂家はかかあ天下らしい。
「母さん、とりあえず今日はもういいだろう?
紫音も疲れてるだろうし、俺も明日仕事がある。
ドレスの話はまた明日にでも採寸に連れて行ってやってくれないか?俺は生憎外せなくて…」
「外せないも何も当日まであんたには見せる気ないわよ?
私が紫音ちゃんをもっともっと可愛くしてあげるんだから!」
美里さんが俺をまたギュッと抱きしめて、頬にキスして
お義父さんを引っ張って玄関に向かった。
「今日はありがとう。父さん、式当日は頼むな。」
「あの、ありがとうございました!!
俺男なのに…、その、認めて頂いて」
最初と同じようにペコッと頭を下げると、
お義父さんと美里さんは微笑んで
「「うちの誠をよろしく」」
そう言った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
93 / 271