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下の方で聞こえた声に、俺たちは一斉に目を開いて立ち上がった。
び、びびびび…
「そ、そういえば、お前んとこも弟いんだよなぁ〜ははははは」
「、そうそう、俺に似てかなり身長も伸びてさ」
「へ、へえ!わあ〜、そんじゃ俺なんてすぐ抜かされるなぁあはははは」
「ばか、お前の身長なんてもうとっくに抜いてるに決まってるだろハハハ」
「な、そんな言い方しなくてもいいだろちょっとは俺だって気にしてるんだからさぁアハハハハハ」
……て、俺らは何をして…。
ちらと至を見ると、何故かバッチリと目が合って驚く。
あ、あれ、一応盗み見たつもりだったんだが今…。
「てか、そろそろ帰った方がいんじゃん」
内心あわあわとしていると、ふと至がそう言って元の勉強していた位置に座り直してペンを握った。
「もう夜になるし、親も気にするし」
至の言葉に、俺は少し間を空けて言った。
「…だな。」
…至ってほんと、親思いっていうか、優しいっつうか。
「じゃあ、えーと、」
明日はクリスマス会で多分どうせ会う…から、
「…また、明日」
「ああ」
至の家を出ると、俺は1つ息を吐いてから自分の家まで少ししかない距離を走って帰った。
自分の部屋へ入りベッドへ寝転がると、俺は腕で目を覆い隠して、はあはあと息を乱した。
心臓が、うるさい。
息が乱れて、しんどい。
頬が赤らんで、体が緊張を帯びてて、さっきの光景が浮かび…上がるようで。
…至は…あの時、何を言おうとした?
そして俺は、何て、返そうとしてた?
俺たちはあのまま、何を…しようとしていたー?
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