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【心が折れそう……苦笑】
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クラス表が貼ってある掲示板から、会長達とわかれ、それぞれの教室に向かう。
実に憂鬱だ。
会長達とクラスが離れたどころか有本付きだし、絶対に嫌がらせをしてくるだろう。
屈指はしないぞ。負けるな俺!
とかなんとか言いつつ、既に心が折れそうだったりする。
有本がいるということは、セコム2人(会計と書記)もいるということ。
どうせお金でクラス替えさえもいうこと聞かせられるのだろう。
だけど、それを会長達がしないのは、"生徒会"だからだろう。
風紀委員でないとはいえ、秩序を守るのは生徒会だって同じだ。
もしくは、別に俺がクラスにいなくてもいいか……。
別にいーですよ。はい。俺は一人だって出来る子ですから!ハイ!!
一人で焦って弁解していると、教室に着いてしまった。
心を落ち着かせて、教室に入る。なるべく音を立てないように。だからと言って存在感を消さない程度に……。
黒板をちらりと見ると、席の場所が書かれた髪が貼ってある。
今のところ名無しが多いな。
というのも、自分で席を決められるシステムになっているからだ。
丁度、窓側の一番後ろが空いてるようだから、そこの席に座る。そして名前を書きに行く。
書き終えた後、また席に戻り、教科書とかを整理し始めた。
1時間目に使うのは……古文か。
古文で必要な道具を出して、その他はリュックに入れたままにしておく。
そうすると、机が軽くなる。それに、ゴチャゴチャしないし、取り出しやすいし……で、俺オススメの入れ方だったりする。
ある程度することもなくなって、窓の外を見ながらぼうっとしていた。
……あそこに見えるのは、よく結人と一緒に昼食を食べた場所。
懐かしいな。と思うほどそれほど経っていないのに、何故かとても昔のことのように思う。
「……!
……気のせいか。」
一瞬、結人の綺麗な金髪が見えた気がした。
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