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接触14(雅side)
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俺の隣で寝ている男といると、今まで感じたことのない感覚にとらわれる。
自分から触れたいと思うのも、過去の事を知られたくないと思うのも、許される限り近くにいたいと思うのも、俺の愛したはずの父には感じなかった。この感情はなんだろう。
しばらくすると翔さんが起きて、からかわれたり喫茶店で朝食を食べたりした。その後は翔さんが午後から偉い人に会うからって別れた。「またな。」って言ってくれたのが嬉しかった。
「んー、コンビニ…」
すぐ近くのコンビニに立ち寄って水を買ってそのままトイレへ。
「う"ぅ"……お"ぇ…ごほっ…ぅ"ぅ"〜…ごほっごほっ」
あ〜、俺やっぱ固形物ダメだ。昨日から何も食ってないんだからなんか食えよ、って言われたから、そこの喫茶店で1番食べやすそうなうどん食べたんだけど、案の定と言うべきか、まぁ、吐いた。無理しないでバニラアイスとかにしとけば良かった。
昔から咀嚼が必要なものは苦手。安全だってわかってても、身体が受け付けてくれない。
落ち着いてから、コンビニを出て、電話をかける。
「MIYAです。今日はまだ、予約入ってませんか?わかりました。16:00には入ります。」
俺のもう1つの仕事。趣味の悪い執事喫茶みたいな風俗店。父さんが生きてた時から続けてる、父さんの俺以外の愛人の職場。父さんがいなくなってから、辞めたいって言ったら殺されかけたことがあるから今も続けてる。結構疲れるんだよな、この仕事。
翔さんに知られたら、軽蔑されるよなぁ。これからも会いたいし、嫌われたくないし、絶対にバレたくない。
1度家に帰ってから身支度をして店に向かう。時間まで、スタッフルームでウトウトしながら暇を潰して時間になったら店に出る。
最初のお客様をみて、心臓が止まるかと思った。なんで、翔さんがいるの?急展開過ぎて思考が追いついていかない。しかも、俺を指名てくるし。
自分が何を言っているかもわからないまま部屋に案内する。
バレたくないと思っていた矢先、バレた。軽蔑されたかな。もう会えないかも。
だったら最後に、執事として精一杯尽くそう。
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