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緊張5
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ドアがノックされ、出ようとする雅を止めて自分でドアを開けに行く。
「待たせたわね。何か用?」
用がなきゃ呼ばねぇよバカか。
「少し場所を移動しようか。この近くにいい雰囲気のカフェがあるんだ。お茶するついでに話をしよう。」
いつものように笑顔で、言葉遣いも丁寧に、有無を言わさない態度で話しかける。
渋る雅も着替えさせ、車で5分ほど移動した所にある、最近出来たばかりのカフェに行く。若に車持ってかれてなくてよかった。
頼んだ飲み物と女のパフェがとどいたところで、早速話を持ち出す。
「で、話なんだけど、時間がないようだから率直にいうと、雅にアンタの所を辞めさせる。返事はyesしか聞かないけど質問は聞くよ。」
「…理由は?」
「俺が雅に惚れたから。恋人にこんな仕事させたくない。他には?」
「そんな理由許さないわよ!!私から零(れい)さんを奪って、自分だけ幸せになろうなんて!!!!それに、コレはあなたの事をどう思ってるのかしら?コレはもう零さんに、恋愛はしないと約束しているはずよ?」
1度大声を出したが、場をわきまえてか静かになる。そこまで馬鹿なヤツじゃなくてよかった。やっぱり女と話す時はアウェイの空間が便利だ。わかりやすく大人しくなる。
この女は雅のことをコレと言っている。雅がどのような扱いを受けていたのかが垣間見えた。物同然の扱い。人間としてどころか、最早生き物としても扱われていない。
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