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兄と雪 5
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雪side
しばらく、話し合ってみても
どうしても気になるらしくジッと見ていて
僕は、仕方なく折れる事にした。
「…これ、気になる?強いから副作用があって、
依存する可能性があるんだよね。
使用後一週間は使わない事。試しに少し持ってく?」
「うん」
お兄ちゃんの方を向くと
少しだけ、悲しそうな顔をしていた。
お兄ちゃんが悲しそうな顔をする時は
大抵、人からの愛情が分からず
不安になって、悩んでいる時だった。
「お兄ちゃん、…ンッ……」
「ンッ…! ゲホッ…ゲホッ…、な、なに」
「これ、あげるから二人で話し合って?
大丈夫だから、信じてあげてよ。夏もお兄ちゃんも
このままじゃ可哀想だよ」
「……ん、分かった」
そう言って、僕は口移しで媚薬を飲ませて
お兄ちゃんは、夏を連れて帰って行った。
もちろん、その後で蛍くんに叱られて
息が苦しくなるくらいに深いキスをされた。
あぁ、ちなみに、お兄ちゃんにあげたのは
少量のラム酒が入ったビターチョコレートを
薄い飴でコーティングしたものだ。
*未成年の飲酒を推奨するものではありません。
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