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急接近。9
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「…や……うや、」
誰か呼んでる…?
あ、でも低くて良い声…落ち着く。
「ん…」
ゆっくり目を開けた。目の前に凄いイケメンがいた。
へっ…?
「うわっ…!」
と、また椅子から転げ落ちそうになる所を空良くんが僕の腕を掴んだ。
「ははっ、これで2度目だな、悠哉」
「ご、ごめんなさい!あのびっくり、して…」
まだクスクス笑う空良くん。
「いいよ。ほら帰ろ?」
教室を出て玄関に向かう。
はぁ…それにしても恥ずかしい。また同じことをして空良くんに助けてもらったし。
でも目を開けた瞬間イケメンが自分の顔を覗き込んでいたら誰だってびっくりするし凄くドキドキする、と思う。
いや、これは僕だけ…?いやいやそれはないよな、みんな一緒のはず…!
今は電車を降り僕の家に向かっているんだけど空良くんが遅くなったから家まで送ると言ったのだ。
「あ…朝の時、悠哉女の人と居たけど、彼女…?めちゃ綺麗だった」
ん?朝、女の人と?
……ああ、真愛さんの事かな。
「えと、僕のお母さんの事かな?真愛さん今日は電車で通勤したから」
「真愛、さん?」
「僕、えと、お母さんの事を真愛さんって呼んでるんだ。あの、真愛さんがそう呼んで、って…」
やっぱり変、だろうか。
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