アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夜ノ光
-
梓side
一向に回復しない蛍に困り果てていた。
双子ちゃんは、双子ちゃんで、
何やら危ないことに手を出してしまいそうで
俺もそろそろ疲れてきた。
「蛍〜、ご飯できたから起きて〜?」
「…んっ。わ、…かった……」
始めよりは落ち着いたらしく
普通の生活に戻りつつあるようにも感じる。
しかし、根本的な解決にはなっていなくて
気持ちが沈み過ぎるのも良くないと
ゲームをしたり、一緒に絵を描いたり、
とにかく他のことに目を向けさせた。
「アズ…、雪、見つかるかなぁ……」
「あぁ、見つかるよ!元気出しなって〜」
いくら明るく言ったて、いくら励ましたって
蛍の不安を消すことなど出来ない。
唯一出来る人が居るのなら、それはきっと
姫ちゃんでなければならない。
そうでないと、壊れてしまう
そんな気がして、怖くて、
背中に ゾクゾクッ とした冷たいものが
這い上がってくるような気分だ。
ーーーーー
再び "双子ちゃんside" です。
前の続きからになります。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
127 / 426