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9-10特別棟
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「菊川、桜宮はこっちだ」
松野までヤマを俺の前まで引きずってくる。
二人して俺になんとかさせる気か。
俺を認識して伸ばされた手に、攻撃性は感じない。
取りあえず、ヤマの、菊川家の名誉のためにも。
番に触れられ友人を負傷させ、その場に居合わせたクラスメートを強制支配したことが公になることは避けないと。
「なんとか、誤魔化してはくれるんだろうな」
「うまく誤魔化すよ。
幼馴染みでもあるし、菊川は俺たちの認めたα。
先生や他のクラス、学年には知られないよう隠蔽するよ、松野が」
「俺かよ!」
松野からの突っ込みにも、竹居はエンジェルスマイルを返す。
格付けでは、菊川、竹居、松野、笹部の順か?
竹居が松野より上なのは、意外だな。
松野の方が、竹居より体格も知能も上だったはず。
「ったく、口裏合わせるぞ。
菊川と桜宮は、周りから騒がれたから一時避難中。
こいつらの記憶が飛ぶのは数分だし、αの俺が断言してしまえば勝手に納得する。
桜宮は、さっさと菊川連れて避難してこい」
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