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寮生活のはじまりです 6
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「これが部屋の鍵。鍵といってもそれは個室の部屋の鍵ね。そんでもって、部屋自体の鍵はこのカードでオートロック式」
寮長さんは僕にカードと鍵を差し出した。
マグカップを机に置いて両手で受け取る。
「このカード…食堂で使うカードですよね?」
受け取ったカードはお昼に凜さん達が使っていたものと同じもの。
「あぁ、食堂で使えるというよりも、この学園全体でそのカードは使える。でだな、理事長が渡すの忘れたって俺が預かっていた訳。昼食時困っただろ?渡せに行けなくてごめん」
「いえ、ありがとうございます寮長さん」
「本当にいい子だな。俺は好きだぞ」
寮長さんはまたも僕の頭を軽くポンポンしてくれる。
「さて、あと少しだけ寮のことについて話そうか」
「はい、お願いします」
「休日や平日の放課後など、外出したい時は俺に"外出届"を出すことになってるんだ。これがその外出届の用紙な。無くなったら取りに来て」
頷けば紙を渡してくれる。
「あとは…そうだな。玲依くんの部屋は、同室者が既に暮らしてるから仲良くしてやって。まぁ玲依くんなら何の問題もないと思うけど」
「わかりました。仲良くできるように頑張ります!」
「うーん。玲依君の方は問題なさそうだね…これから高校生活楽しんで!!」
「はい、ありがとうございます。では、僕はこれで失礼します」
「いつでも来ていいからな」
「はい。お忙しい中ありがとうございました。失礼します」
「またね」
僕は寮長室を出て、自分の部屋へと向かった。
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