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高校1年 入学式(視点 叶多)
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叶多が瑠璃に恋愛感情を抱いたのは高校の入学式だった。
桜の舞う中迎えられた入学式。
従者の蓮に送られ、高校に来た。
正門をくぐると大きく立派な桜の並木と白を貴重とした綺麗で清楚な校舎が見えてきた。
(はぁ、面倒臭いな…)
そう思いながら新入生集合場所を目指す。
この高校は自分で選んだのではない。
親が勝手に選んだのだ。
なので、憂鬱な気持ちは拭いきれていなかった。
そんな中、見つけてしまったのだ。
桜の花びらが舞う中、静かに佇む可愛らしい顔の青年を。
サラリとした茶色の髪と、ぱっちりとして大きい茶色の瞳。
華奢な体つきで高校生には見えなかった。
どこか儚げな表情で、人形のようだった事を覚えている。
(こんなに美しい人間がいるなんて…)
その青年を見つめているといつの間にか見入ってしまっていた。
すると、その青年はその場所から新入生集合場所へと移動する。
(新入生か…)
そう思いながら、自分も後を追うように新入生集合場所へと向かった。
残念ながら、同じクラスには、なれなかった。
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