アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
227
-
「ん…」
あれ?
なんで寝てるんだっけ?
俺は目を覚まし、ぼーっと天井を見ていた
「…」
チラッと横見ると龍哉さんがいない…
…そうだ、龍哉さんはお仕事でいないんだった
…寂しい
さっきもそれで泣いたんだった
思い出すとまたじわっと涙が出てきた
「早く帰ってきてよ…」
俺の声は誰にも届かず消えていった
すると、ガチャッと寝室の扉が開いた
「龍哉さん?」
とドアの向こうに目をやる
「…ゴメンね?若じゃなくて」
と蛍さんが部屋に入ってきた
「…」
龍哉さんじゃなかった事にショックを受け俺は俯いた
「蓮くん、水飲もう? 結構汗掻いたし、喉乾いたでしょ?」
とミネラルウォーターを持ってきてくれた
「…要らないです」
「ダメッ…ちゃんと飲まないと龍哉さん帰ってこないと思うよ?」
「じゃあ飲みます」
蛍さんはニコッと笑って水を俺に渡した
コクッコクッ
冷たい水がスッと体に染み渡る感じがした
「蓮くん、もう2時だけどお昼食べてないから食べよ?」
と優しく言ってくれた
食欲は相変わらずない…何も食べなくていい
俺は頭を横に振り要らないと表現するが
「少しでも食べてくれないと…若悲しむと思うな…」
と言われれば食べなくちゃと思ってしまう
「食べます」
「よし!じゃあ行こうか」
リビングに移り幸助さんが作ったおかゆを食べてみた
「ふーっふーっ…はむっ」
…やはり食欲はなく、あまり箸が進まなかった
「やっぱり食欲ない?」
「…はい」
「じゃあ、あと二口食べよ?そしたらもう残していいから」
「…はい」
俺は蛍さんに言われた通り二口食べ、あとは残した
「蓮君薬飲もうね」
薬を出され、それを飲みソファーへと移った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
227 / 443