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俺は急いでシャワーを止め
バスタオルで蓮くんを包み抱え上げた
「若、急いで京介さんに電話をしてください」
啞然とした顔の若に声をかける
急いで京介さんの診療所へと向かった
「またこんなにひどい状態…何があったの?」
と驚きつつも、手早い手当で蓮くんの処置が終わった
京介さんに事の経緯を説明した
「はぁ、相澤〜…お前どれだけ蓮くん傷つければ気がすむわけ?」
「俺は傷つけようと思ってしてるわけじゃない」
「それだよ!無自覚に傷つけんなって言ってんだよ」
「その仕事後回しじゃダメだったの?」
「すぐ帰るつもりだったが、女に絡まれてなかなか帰れなかった」
「もー、いいから、早くシャワー浴びろ」
「わかった」
蓮くんのことになると若は弱くなる
特に最近は
立て続けで蓮くんに何かしらのことが起きてる
その度に京介さんに怒られてる
こんな若は貴重だ
俺は2人のやりとりを見ながら蓮くんのそばに居た
これ以上自分を傷つけないように俺がなんとかしなくちゃ…
あの時、俺に抱きついてくれたことが嬉しかった
俺に助けを求めてたんだ
違う対応の仕方をしていれば蓮くんは自傷行為をすることはなかった
悔しいが、今は蓮くんが目を覚ますまで待つしかない
俺は蓮くんの包帯が巻かれてる細い手を握り閉めた
海堂 蛍side終わり
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