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体育祭 16
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「………んっ……」
体にひんやりとした感覚を覚えてうっすらと目を開く。
「あーちゃん…?」
「あ、しのぶ。起きたのか。」
優しく頬に手を添えられる。
あーちゃんの手が暖かくて凄く落ち着く。
まだ眠たくてとろんとした目を向けると、あーちゃんはものすごく苦しそうな顔をした。
「ごめんな…護ってやるって約束したのに。」
どうしてあーちゃんが謝ってるの?
…そう言えばどうして僕はここにいるんだっけ。
思い出せずに下の方へ視線を向ける。
「…っ!」
はだけたシャツにベタベタとした体。
思い出した。
「み、見ないで…!」
僕は飛び起き毛布で体を隠す。
ガタガタと体が震える。
あーちゃんに見られた。
汚い…
こんな僕、あーちゃんには見られたくなかった。
「うっ………」
溢れ出た涙がシーツに滲んだ。
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