アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
御褒美
-
「しのぶ、こっちおいで。」
みんなでテストの点を見せあった後、あーちゃんに手招きされて側による。
「どうしたの?」
「これ、御褒美。」
あーちゃんはポケットからチラシを取り出す。
「…一泊二日の温泉旅行!?ど、どうしたのこれ!」
「親父が会社の関係で貰って来たのを賭けで奪い取った。」
あーちゃんのお父さんは囲碁やらチェスやらの頭脳系のゲームが大好きであーちゃんに挑んではいつも負けるのである。
おじさん、相変わらずみたいだなぁ。
それにしても温泉旅行だなんて…
嬉しさ反面、恋人との初めての旅行に恥ずかしさも覚える。
ふたりきりはやっぱり恥ずかしいかも…
「いーなー、温泉旅行!」
いつの間にか僕からチラシを奪い取った空くんが目をキラキラ輝かせて言う。
そうだ!
「空くん達も一緒に行こーよ!」
「はぁ!?」
僕のお誘いに声を上げたのはあーちゃんだった。
「だって4名様までおっけーだって書いてあるし…だめだった?」
あーちゃんの怖い表情に怯んでしまう。
だって、ふたりきりなんてはずかしかったんだもん!
あーちゃんは はぁ、とため息をつくと
「分かったよ。」
って了承してくれた。
楽しみだな、温泉旅行!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 153