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秋side
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倉敷にかーえろって引き摺られた後の話で…
屋上から出たあとの階段までも引き摺ろうとしてるであろう倉敷。
このままじゃ死ぬっ!!!
秋『あ、歩くから離せっ!』
するとすぐにパッと手を離してくれた。
要『かーえろかえろー。』
変な歌を歌いながら階段を降りる倉敷。
秋『静かに階段くらい降りれねぇのかよ…』
最早若干疲れ気味な俺。
要『しぃーっ…文句ばっかりいってはいけません。』
口元に人差し指を当てて…
する事はあざといのにと溜息をついた。
普通に廊下を歩いていると何故か腕を組んでくる。
秋『ちょ、やめろって。』
要『もー、照れなくてもいいのに。』
秋『はぁ?照れてねーよ!』
そういった瞬間、バッとこっちを見て大声を出した。
要『そうなんだよ!!!』
秋『何がだよ…』
要『秋くんは照れなさすぎ!もう少し僕を男として見てくれなきゃだめ!!』
…男として?
秋『は?なんで照れる必要があるんだ。』
倉敷は真顔で俺の方を見たかと思えば、急に廊下で壁ドンされた。
ドンッ!!!
秋『ッ…なにすん、だ…よ?』
倉敷が真っ直ぐこちらを見てくる。
至近距離な上に男の目で。
だから語尾が小さくなってしまった。
それ程に男の目をしていたのだ。
片手は俺の手を取り、壁に押し付けた。
もう片方の手は壁についてて…逃げれない。
要『どう?これでも俺は男っぽくない?』
秋『あっ、あたりまえだろ!』
その言葉にイラッときたのか、倉敷の纏う雰囲気が黒くなってきた。
要『ふーん…』
すると、壁に付いていた手を俺の顎に添えて自分の顔を近づけてくる。
秋『や、やめ…』
やめてといった時の倉敷の目に何故かドキッとしてしまった。
要『やめない…』
倉敷の顔が俺の耳に近寄って、耳をペロって舐めた。
そう、舐めたんだ!耳を!!!
秋『んぁっ…ぇ…や、駄目だろ!!』
それでも離れていかない倉敷。
要『ふふっ、やめてほしい?(可愛い…)』
秋『やめろ!』
うーん、と考えた後。
要『じゃあ、俺の事これから名前で呼んで?』
俺?!!
僕じゃなかったのかよ!?
これ以上このままだと喰われる気がしたので、渋々受けた。
秋『わ、わかったから!離せ!』
要『呼んでみて?』
秋『えっ?!…か、要。』
すると満足そうに笑い、離してくれた。
要『うん!よし、帰ろっかー。』
何も無かったかのように歩き始めたので、
慌ててそれについて行った。
歩いている間も心臓がうるさいままだった。
これが名前で呼ぶようになった経緯だ。
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