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扉の前で突っ立ったまま動かなくなった僕を、金城くんが席まで引っ張って連れていってくれた。
金城くんの席は僕の後ろだったみたいだ。
席に座ってから1限の準備をしていると、一昨日のあの人がニヤニヤと笑いながら話しかけてきた。
「 ねぇ、叶瀬くん?だっけー?」
突然話しかけられビクリとする。
「 !!┈┈はい。」
「 この前のさ、叶瀬くんに手叩かれてすんごーい腫れちゃったんだよねー。┈┈ちょー痛いんだけど?」
「 ┈すみません。」
見せられた右手の甲には大きな湿布が貼ってあった。
そんなに強く叩いてしまっていたのか、と反省する。
「 え、なに?そんだけ??」
笑いながらこちらの顔を覗き込んでくる。
┈この人は一体僕に何をしてほしいのか。
確かに僕が全面的に悪かった。
心配してくれたのに反射的とはいえ手を叩いてしまったのは確かだった。
「 僕ね、弓道部なの。これじゃ部活できないんだよねー。どう責任とってくれんのー?」
そう言いながら、僕にまた触れようとしてきた。
この人、わざとだ┈┈。
───怖い。
目を瞑った瞬間、パシッという音がした。
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