アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お菓子の国と天使 ※雪side
-
「はい、雪ちゃんの好きなスフレだよ!
あと、ショートケーキ、ミルクレープ、フルーツタルト……好きなだけ食べていいからね♡」
……神様、此処がお菓子の国=天国ですか?
今、理事長のお部屋でケーキ満喫中!
どれも僕が大好きなケーキ屋さんのケーキだから、ほんとに幸せ…
甘さ控えめなホイップクリームと甘酸っぱい苺…
さっき迄は入学式で虐められて、理事長のこと嫌いって思ってたけど、やっぱり優しい先輩だなと思う。
理事長は実は僕の6つ上の先輩なんだ。
あと、あとね、理事長には……
「…お菓子の国?…僕も混ぜてよ。」
「あっ!ミドリ先輩!!」
「雪ちゃん!…大丈夫?変なことされてない?
ウザかったら蹴っていいからね。」
「…ふふ。ミドリ先輩もケーキ食べましょ?」
「うん!
……でも、その前に…」
「翠、な、なんで?制服?」
「…遂には僕の年も忘れましたか?
残念でしたね。僕は今年で3年生です。」
「…翠、………
翠ちゃんと今年は一緒に過ごせるんだね♡♡♡
えっ、どうする?
同じ部屋に住んじゃう?
ほら?だって、高等部って寮生活じゃん?
翠ちゃんは俺と同室みたいな!!!
うわー、翠ちゃんに朝起こしてもらえるなんて…
……幸せ過ぎる…」
「…理事長…
キモい。」
「翠ちゃん!」
…今日も理事長とミドリ先輩は仲良しだな…
理事長はいつも僕を甘やかしてくれるけど、どっか作った格好良さって感じがするの。
でも、ミドリ先輩が居る時は笑うのも怒るのも…どんな時も自然な表情をしてる。
…拓人のとこ帰ろうかな…
「雪ちゃん、ケーキは後でお部屋に届けてあげるね♡
たっくん達と仲良く分けるといいよ。」
「うん!理事長、ありがとう!」
「はいはい、どういたしまして♡」
「じゃあ、僕と寮まで帰ろっか?」
「翠ちゃん?何言ってるの?」
…あぁ、始まった。
「何って、…もうこの部屋に用事無いし。僕は雪ちゃんが心配で来ただけだし。」
「またそういうこと言う。ツンデレな翠ちゃんも可愛いけど、俺はちょっとデレデレな方が好みっていうか…尽くされたい系的な?」
「…あっそ。興味無い。」
……ミドリ先輩はいつも皆に優しい天使みたいな先輩。
初めて見た時は本当に綺麗すぎて、人形なんじゃないかって思ったくらい。
寮の歓迎会の時も、1年生の子達が口をポカンと開けてミドリ先輩のこと見てたし。
…そんな天使な先輩なのに、何故か理事長には厳しい。
厳しすぎて、時に僕までシュンとなりそう。。。
とりあえず、こっそり抜け出そう。
…ソロソロ、ソロソロっと
…ふぅ。無事に脱出!!!
因みに、両手には1番大好きなケーキ!
…拓人に食べさせてあげるんだ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 43