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愛
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カバンの中に手を突っ込み目当てのものを探す。
チリンと乾いた音を鳴らし、それは現れた。
久しぶりに帰ってきた我が家。
胸にじーんとくる何かを感じドアの前で立ち止まる
忘れていたが少し、いやかなり、心配な事がある。
一年以上家を離れていた。
僕は一人暮らしだ。
もう分かって頂けただろうか。
そう、未掃除の部屋、冷蔵庫…などなど。
久しぶりの我が家に感動している間もなく
やる事が山積みという現実に大きく息をはいた。
鈴の付いた鍵を使い部屋に入る。
案の定、もわんと何とも言えない匂いが鼻にくる。
大きなため息が出た所で、腹を括り前に進む。
リビングは匂いもさることながら
ホコリやら、蜘蛛の巣やらが予想以上に育っていた。
「まぢかー…。よし、やるか!」
僕は大きな荷物を床に置き、窓を開けた。
サァーっと舞い込んだ風はやはり心地良かった。
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