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歳の差パロ 8
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身寄りの無くなった俺は 困ったこと や しなければならないことが 沢山出てきた。
進路のことや 身近な話では 水光熱費の名義変更。健康保険や 税金 等々……
担任からも 誰か親戚に 保護者になってもらいなさいと 言われた。
離婚して 何年も会っていない 母親を訪ねようか その父親 つまりは俺の爺さんを訪ねてみようか。
そんなことを考えていた 俺は 取り敢えず 真弓さんに相談しようか、どうするか迷っていた。
真弓さんに相談すれば きっと何かしら解決に導いてくれるだろう。
でも 俺も男で。
真弓さんに迷惑ばかりかけられねぇ。
なんとか一人で解決する方法を考えていた。
そんな時 ひさしぶりに親友のアキラが たずねて来た。
アキラは一人ではなかった。女を2人連れてきていた。
両方何となく 見たことがあった。
俺は コーヒーを出しながら アキラとその女達の 馬鹿っ話を聞いていた。
けど アキラの話は良いが 女達の話は 何だかイライラして しまう。
ケラケラと笑う声も何だか 神経を逆なでするようで まともな 相槌すら したくなくて。
女達の話は退屈で 俺はソファーでうたた寝してしまった。
気がつくと 静かだった。
隣に体温を感じる。
真弓さんかなぁ?
泣いて 泣いて 包まれて 抱き締めて貰った。
肩に重みが下りて来た。
首にすがり付く腕。???
抱きつかれてる かな?
胸に当たる 柔らかな感触。
? ?
おっぱいみてぇ。
えっ!
おっぱいって何?
おっぱい おっぱい おっぱい
女?
抱きついている 人間をひっぺがす
女 女だぞっ!
「おっ おまっ お前 誰?」
「起きた? アタシだよ。」
「誰だよ!お前?アキラは?
今 何時?何してんだよ?
何だよ 何だよ? えっ 何? 何?」
「アキラ達はもう帰ったよ。気ィ利かしてくれたんじゃんよ。
今2人だけだよ。
アタシ アンタのこと 前々から好きだって言ったから。
ねぇ イイコト しよう。千春ぅー。」
俺のこと千春って呼ぶなよ! お前のこと知らねぇーよ!何故 好きだなんて 軽く言える訳?お前 馬鹿じゃねぇの?
イイコトって何だよ?ろくろく知らねぇ人間となんか 何も出来ねぇよ。馬鹿か?この女。
「アンタ お婆ちゃん 死んじゃったんだって?独り暮らしなんだって?じゃあ 邪魔も入らないじゃん。寂しいんじゃないのぉ?アタシ慰めてあげるよ。丁度良いじゃん。アタシは千春が好き。千春は寂しい。イイコトし・よ・う・よ。
心配しなくていいからさ。
ちゃんと ゴム持ってきたからさ。
心配要らないよ。それとも くわえてあげよっか?
その前にシャワーだけ 貸して。アタシ昨日髪の毛洗ってないからさ 頭洗いたい。それとも 気にしない?すぐ スル?」
呆れて 腹が立って 何も 言葉が浮かばない。
バカヤロウ バカヤロウ バカヤロウ
バカヤロウ バカヤロウ バカヤロウ
クソ女 ビッチ アホ
寂しいんでしょ だと?
こんな女に同情されるなんて。
あまりの悔しさに 涙があふれてきそうだった。
「出ていけ 出ていけ 頼むから出て行ってくれ 俺が 怒鳴らないうちに 出て行ってくれ 頼むから 出て行ってくれ」
キョトンとしていた女は 途端に 汚い言葉と 呪いの言葉を俺にぶつけた。
「何なの?アンタ 偉っらそうに!何様よ?こっちが可愛く言ってやりゃあ つけあがって。バッカじゃないの。テメェ ふざけンなよ。アンタなんか相手にしなくても アタシには 惚れてる男かゴマンと居るんだよっ!
アンタ 婆さんに死なれたって聞いたから 慰めてやろうと 下手に出てりゃあ いい気になって。なんなの?バカなの?
バカにしないでよ?
出ていけだって?ふざけるなって言いたいわ。
分かった。帰ってやるから 金ちょうだい。こんな時間 歩いて帰れないわ。タクシー拾うから お金っ!寄越しなさいよ。二度と 来ないでやるから。そうね 一万で良いわ。アンタ香典貰って金有るんでしょ?」
今度は金か!
俺は黙って 財布から千円札を何枚か掴むと 女に渡して トアを開けて 帰らせた。
すぐ勢いよく ドアを閉めた。
心の中で 二度と来るな!馬鹿っ。と毒づいた。
悔しかった。
悔しかった。
そして 女に抱きつかれて 違和感しか 感じなかった。
女 確かに 柔らかい。
おっぱいって 想像以上に柔らかい。
でも あれだけ 密着されても 勃たなかった よな。
もしかして 本当なら 流されていたら 脱童貞になるかもしれなかった ってことだよな。
俺 何なの?
ちっとも嬉しくない。
俺に同情だと?俺も落ちぶれたもんだな。あんな 女に同情されるなんて。
誰も居なくて丁度良いだと?
ふざけるな。
好きで 独りじゃねぇよ!
俺は悔しかった。
大人が居ない って こういうことなのか?馬鹿にされるってこういうことなのか?見くびられるって こういうことなのか?ガキ扱いされるってこういうことなのか?
いや
真弓さんは
決して俺を そんな風に扱わない。
決して俺を 馬鹿にしない。
真弓さん。
真弓さん。
携帯が鳴った。
真弓さんだった。
『あ 僕だよ。遅くにゴメンね。
今なんか ドアの音が 凄いみたいで。
苦情じゃあ 無いんだよ。
何か あった?』
「ま ま 真弓 さ ん。俺 俺……」
『どーした?千春君?今から行くから。今から 行くから』
言い終わらないうちに 真弓さんが 来てくれた。
俺は 真弓さんに 抱き付いた。
この間 泣いて抱き付いたばかりなのに。
俺は 又 真弓さんに 抱きついて。
悔しくて。真弓さんの腕が恋しくて。
真弓さんの腕の中は 胸は
安心できて
嬉しくて
真弓さんの胸で 真弓さんのにおいを 胸一杯 吸い込んだ。
真弓さんは 何も言わずに 黙って 背中をさすってくれて。
俺は 確信した。
この人が 好きだ。
好きで 好きで たまらないんだって。
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