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事の発端
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『高峯…今日泊まりに来てもいいか?』
「…はぁ、鬱だ」
今朝の守沢先輩とのやりとりを思いだし、一人家の前でげっそりする。
あの人のことだ。どんなに俺がNOといっても、絶対来るんだろうな…
「しかも、来る理由がわからなさすぎる…」
お気に入りの戦隊モノのキャラがやられたとかなんとかで、
落ち込んでるから泊めてほしいと言われたのだ。
うん。意味がわからない。
先に家に帰ったはいいが、守沢先輩がいつくるかもわからない。
学校で、「荷物とってからそっち行くからな!」と言われ、別々で帰ったのだ。
まぁ、登下校にもべったりだった守沢先輩と最近は別々で返っているが。
…と、俺が1人で悶々と今晩の事を思っていると、
「高峯ー!!」
…俺を呼ぶ声がした。
…はぁ
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