アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
六人目 友達
-
[男子専門相談屋]
男性限定の相談屋で、同性愛について相談を受けているという。
「すいませーん」
「はーい」
黒髪の店主、ロゼッタが応対する。その首には、包帯。
「どうしました?」
「あの、ここなら前世の事も……」
「はい、相談に乗っています」
ロゼッタは男を椅子に座らせた。
「イル、お茶」
「はーい」
そっと、お茶を飲む彼の糸を ロゼッタは見た。
綺麗で、鮮やかな緑色。 恋愛には関係ないが、友愛の色。
「私は店主のロゼッタと言います」
「あ、僕はダイキといいます」
ダイキ、と名乗った彼は笑った。
「それで、御相談内容を……」
「あ、はい。僕には、大事な親友……と言っていいのか、分からないんですけど
友達が、いたんです。前世で」
「なるほど」
緑の糸は、その友人に繋がっているのだろうとロゼッタは思った。
「僕は、後悔していたことがあるんです」
「え?」
ロゼッタは驚いた。後悔しているのなら、寒色系の糸が巻き付いているはずだと思ったから。
「僕の相談じゃなくて……、友達のなんですけど」
「大丈夫です。本人でなくとも、私達は相談に乗りますから」
「ありがとうございます」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 47