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Gloomyー1
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「今日もあんた、大人気だったわね」
イベント帰りの車内、一緒に来ていた由梨が言う。
「まあな」
「はあ……あんた、ほんとファンの前に立ってる時だけ別人よね……」
普通の時ももうちょっと愛想良くしたら?と言われるがそんな気はない。だいたいどこで愛想良くするっていうんだ?学校か?……とそこまで思考が行って気分が落ち込む。
「学校か……」
ポツンと呟いたその言葉。俺の一番の理解者の由梨はそれを聞き逃さず、一緒に深い溜息を吐いてくれた。
あと十日で、俺は高校の寮に戻らないといけない。
「行きたくないな」
思わずこぼれた言葉に、由梨はぎゅっと俺の手を握った。
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