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囚われの魔物
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19XX年…
これはまだΩ性の社会的地位が低い頃の話
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「地下室には魔物がいる」
ある日、使用人の誰かが屋敷中にそう噂を広めた。
真夜中になると悲鳴混じりの叫び声が聞こえる、その魔物は人を狂わせる能力を持っている、など皆口々に言う。
酷く恐れる使用人たちに対し興味を持った俺は皆が寝静まった頃合を見計らい例の地下室へと足を運んだ。
足音を立てないよう息を呑み地下室へと続く階段を降りる。
薄暗い光が漏れ、声が聞こえてきた。
「…ほら、脚を開いて。自分で持ってられるね?」
声の主は…
父さんだった。
飛び込んでくる光景に自分の目を疑う。
部屋の中心に黒い診察台のようなものがあり、一人の男性が寝かせられ淫らな姿を晒している。
父さんはその男性の後孔に男性性器の形を模した玩具を宛てがいゆっくりと挿入した。
「ん、ふぁ…ぁ…んむ…」
猿轡をされたその男性は上手く声を出せずに隙間から声を漏らす。
父さんは孤を描くように、にんまりと口角を上げる。
甘い声が響き思わず顔が火照るのが自分でもわかる。
バチッ────
あ…目が…
物陰からこっそり覗いていたつもりがその男性と目が合った。
魔物の正体が見ず知らずの男性だったことに驚きを隠せないまま口枷で喋れないのをいいことに一目散階段をかけ登った。
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