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『え………えっと…』
いつもの適当さは少しも感じられなくて。
こんな真剣な視線をこの男から向けられることは初めてで。
愛の言葉を彼からもらうだなんてこれっぽっちも考えてなくて。
色んなことで言葉が出て来なくて、やっと『俺も好きだ』と言えた頃にはもう俺はいっぱいいっぱいだった。
なのにこいつときたら、少し笑って『知ってる』と言った。
余裕綽々なその態度が気に入らなかったけど、それを言い出すことは俺にはまだ出来なくて。
街までの道を二人で手を繋いで、黙って歩いた。
脈が凄く打ってるのが自分で分かるほど、緊張して、恥ずかしくて…
幸せだった。
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