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ひょ、ひょっこりと……
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激おこプンプン丸の童虎が腕を組んでいる。
「「わぁー童虎可愛いね」」
陽花は童虎を指でさし、俺っちはお酒を持っている。
「哉さんは飲んではいけません」
「えーー」
「陽花、哉さんがいる時は酒を持ってくるなとあれ程口をすっぱく言ったのに。話を聞いてませんでしたね」
「いやぁー会うとは思わなくて」
「なんでなんで!俺っちはダメなの!未成年差別だぁ」
「哉さんは1度駄々を捏ねた際に、仕方なく1口飲ませましたが『あれ』がまたやられると部下の示しが付きません」
「あれって?」
「哉ちゃんが知らないのは当然だわ。だってお酒を飲むと酔っ払って記憶が殆どないんだもの」
「えっ?俺っちってそんなに弱いの?」
「はい」
「そうね」
「えぇーでも飲みたい!」
「哉ちゃん、知ってる?貴方酔っ払うと『キス魔』になるのよ」
「キス魔?」
「えぇ、前飲んだ時は凄かったのよ。そこら辺の部下にキスしてほとんどのファーストキス奪ってね。もちろんそこの童虎も同様……ね」
陽花がニヤニヤしながら童虎を見る。
童虎を見るとあまり思い出したくない記憶だったのか顔が少々赤いような気がする。しかし、いつも冷静で無表情の童虎がここまで表情が変わるとはそれはそれは屈辱だったのかもしれない。
「その後、燐月が哉ちゃん捕まえたんだけどまたキスしてたのよ。それも深いの!ディープよ、ディープ!」
「燐月は哉さんのキス魔に慣れていたのですが、それを見た部下共が……はぁ」
「あぁーなんか察しがつく」
「だから哉ちゃんが飲むという選択肢はないのよ」
「元はと言えば陽花、お前のせいだからな」
「えぇーなんで私?」
「お前が酒を持ってこなければ哉さんが駄々を捏ねることはなかったはずなんだ」
「もう、見ちゃったことは良いじゃない」
「良くないから言ってるんだ」
陽花と童虎がグチグチ言ってる最中に携帯を取り出し全体に取れるように写真を撮った。その音に気づいた童虎がこちらを向いた。
「何をしてるのですか?」
「JK同士の喧嘩と書いてアップしようかと」
「その携帯をこちらに渡して頂きます」
「嫌だ」
その後、鬼ごっこをするハメになった童虎である。
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