アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
chapter Ⅸ
-
雪と登校した学園は普段より少し
騒がしかった。
「おっはよー冬李くん、悠季くん!」
教室に入るなり駆け寄ってくるチワワは
もう日常として扱うことにした。
勿論、対応は雪だが。
「おはよう、高城くん」
「ねぇ知ってる?もうすぐテストだよ」
「そうだね。頑張らなきゃ」
「そうなの?二人共頭良いよね?」
「普通じゃないかな?」
「えー?」
テストか。この学園はそれなりに
レベルが高いらしいが.....
一応雷さんに大学までの知識は
叩き込まれているから大丈夫なはず。
俺の家庭教師は有能だから。
「そーだ、これ知ってる?
テストで三位以内になるとね、
ご褒美が貰えるんだよ」
何それ要らなそう。
テストは手抜きの方が良いかな?
「知らなかったよ。例えばどんな物が?」
「んーとね、生徒会とお泊まり会とか。
後は一緒に写真とったりサインくれる」
絶対嫌。芸能人かよ。
即捨てるしそんなもん。
「それは.....適当にやった方が良さそうだね」
『あぁ』
同じく嫌そうな顔をした雪の囁きに同意。
自ら進んで厄介事に突っ込む必要は無い。
「他にも授業免除とかー、色々あるよ」
学校が与えていいのか、それ?
「悠季くーん!」
「また来たんですか、西原センパイ」
「何?ボク、八城(兄)には興味無いから
退いてくれる?」
あぁ、更に面倒臭いのが来た....
side 黎 END
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 167