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ゲームの始まり
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「ゲームしよう、罰ゲーム付きで。」
真顔で突然告げられた。
何だいきなり。
「…別にいいけど、何すんの?」
「何したい?」
「…何でもいいんだが。」
そこで俺に振られても困る。ここは言い出しっぺが決めてくれよ。
「そうだなー、あぁいや、まず罰ゲーム決めよう。てか決めてある。」
「なん?」
「『絶対逃げない』」
「は?」
真面目な顔でよく分からないことを言われたら、反射的には?と言ってしまうのは仕方ないと思う。
「何されても逃げないこと、それが罰ゲームね。」
ニヤリ、と不敵に笑ってそう言った。
「はぁ…」
擽られるとかだろうか…確かに逃げたくなるわ。
…あまりに楽観視していた罰ゲームの内容。でもさ、あの罰ゲームで、まさかいろいろ振り回されることになるとは、普通思わないじゃんか。
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