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ぬいぐるみを撫でて楽しそうなポチ君をにこにこと見守る。
表情や感情的には5歳児ってとこかな。
音や変化に過敏で体が先に反応するあたりは何か…躾られてる可能性が高そう。
僕はポケットから透明の液体が入った小瓶を取り出しそれを机の上へ置いた。
「ねぇポチ君。」
「はい…?」
「これなーんだ。」
「…ビンですか?」
「正解!それじゃーこの中身はなんだと思う?」
「…お薬。」
「どうしてそう思った?」
「えっと、…どうして…かな。」
「今までそうだったから。…違う?」
そう言うとポチ君は僕を見て怯えたような目をした。
図星、かな。
この子は中身は子供だけど限られた範囲での経験は極端に深いらしい。
例えば 大きな音や人の声なんてね。
ま、そんな事も今日は聞きたいんだけど…
「ごめんね、びっくりさせて。少し前にポチ君が"夜になると体がおかしくなる"って言ってたよね。」
「…はい。」
「その原因を僕が調べてみたんだ。そして辿り着いた。」
「本当…!?」
「ホントホント。」
ゆっくりと小瓶を持ち上げて中身を揺らす。
ポチ君の目はじっと小瓶を見たまま離れない。
僕は情報屋。
ただで情報をあげることは出来ない。
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