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冷たいうどんをつるつる食べながら探偵さんは机の上の地図を指さした。
俺は橋を持ったままじっとそれを見る。
「…って事だから、お前は要と一緒にここにいて欲しい。」
「いるだけ?」
「あぁ。大体は要に着いて真似をしてたらそれでいい。」
「探偵さんはいない間何してるの?」
「何、…あー人助けだ。」
「人助け?」
前、探偵さんは女の子を助けるために危険なことをするって言ってた。
それならもしかして…この人助けも誰かのために危ない目にあうかもしれない。
それはやだ。
「怖いこと?」
「怖くない。」
「それじゃ、危ないこと?」
「…安全ではない。でも要も大丈夫って言った事だ。俺が頑張れば女の子が一人助かる。俺がやらなきゃその子は死ぬ。わかるな?」
「わかる…けど、…」
「大丈夫だ。」
探偵さんが手を伸ばすと、机を挟んで向こうから頭をポンポンと撫でられる。
見上げた先の探偵さんは優しい笑顔で。
こんな顔、初めて見た。
なんだかドキドキして何も言えなくなる。
「信じろ。終わったら、一緒に上手いもの食べような。」
「うん…!」
大丈夫。
だって、探偵さんは嘘つかないもん。
俺 誰かを守るためなら頑張る。
探偵さんは俺を助けてくれたから。
俺も誰かを助けてあげたい。
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