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「…皇子の詳しいことを聞かない方が、皇子のためでもあるし俺のためでもあるからだ」
「どういう意味ですか?」
やけに突っ掛かって聞いてくるな…、と思いながらも寿は答える。
「皇子のトップシークレットを知ってしまったら、皇子の結婚が決まった時や飽きられた時に男娼である俺は口封じに殺されてしまう可能性がある。…俺はどんな思いをしようが生きたいんだ…。そんなバカけたことで死にたくないからなっ!」
「何を言っているのですか!?皇子は寿様を男娼扱いする気はまったくございません!!結婚も寿様以外とする気はまったくございませんし、寿様に飽きることも全くもってございません!!国王の前でちゃんと皇子は寿様のことを嫁にすると言っていたのですよ!?タキからそう聞いていませんか!?」
コウがものすごい剣幕で言ってくるので、寿は通販の箱を持ったまま呆気に取られる。
「…落ち着け、コウ」
「私は落ち着いています!」
(落ち着いてない奴ほど自分は落ち着いている、とよく言うんだ…)
寿は内心で嘆息をつく。
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