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「タキからそうだと聞いた。…だが、こんな容姿(ナリ)したしかも男を嫁に貰おうするバカ皇子がどこにいるんだ?!皇子だぞ、皇子!!次期陛下だと言われている男が結婚もしないで、子供を産まなくてどうするんだ?」
コウはフーッと大きく息を吐く。
「そのバカ皇子は隣国にいます」
「コウ、そのセリフは…、」
(いくら皇子がここにいないとはいえ、言っちゃダメだろう…)
「無論、寿様と婚姻したとしても公には出来ません」
「当たり前だ!」
「ですが、皇子は本当に寿様のことを…、」
その時、バーンとドアが開く。
「寿様、ここにいらっしゃったのですね?」
(チッ、バレたかっ!)
タキは笑顔だが、その瞳の奥は笑っていない。
「寿様は私に自室の荷造りをしろと仰いましたね?その時に私は何て寿様に言いましたか?寿様は自室でお待ち下さい、と言いましたよね?」
「タキがそう言っただけで、俺は返事してない」
「そういうの屁理屈って言うのですよ、寿様!」
寿様ははいはい、と答える。
ここで反論したら長くなるからだ。
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