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「どうかご自分を傷つけるような真似だけはおやめください」
「ということは、自分を傷つけるような真似だけはしなかったら、俺は何をしてもいいんだな?」
「寿様っ!!」
「冗談だ」
寿様が言うと冗談には聞こえないのです、
とタキはブツブツ言っているが、寿は無視だ。
「お前の部屋も調べてこい。お前が俺の従者ってことで、お前の部屋にも盗聴器が掛けられている可能性もあるからな」
「…そうですね」
「荷物は少ないから自分で片付けられる。ついでにお前も自分の荷物を片付けてくればいい」
「御意」
タキはカーテンを持って寿の部屋から出ていく。
寿は一人で段ボールから洋服などを出して仕舞っていく。
荷物が少ないせいかそんなに時間は掛からなかった。
全て仕舞い終わったところでタイミング良くコンコンとノックされて、返事をすると皇子がいた。
「片づいたか?」
「はい。片付け終わりました」
「そうか」
皇子が部屋を見渡す。
「カーテンは変えたのだな…」
「申し訳ございません!皇子の許可も取らずに…、」
「いい」
皇子は寿の言葉を遮った。
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